院長のつぶやき:去年の私の一年を振り返ってみました。(西本)

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    1月・2月

    「黄帝内経」には、「冬は閉蔵の時なり」、つまり、冬の寒い間はなるべく無駄な外出を控え、じっとエネルギーを蓄えておくべしとある。福井の生まれなので寒さには強いはずだが、最近はめっきり冬に弱くなった。もっぱら、自宅で薪ストーブの番をしていた。好きなゴルフも冬はお休み。

    3月

    6日、旧知のO先生のご招待で、東洋医学会静岡県部会で講演。静岡の人たちは「自分の住むところから見る富士山が一番!」と誰もが言う。静岡から帰って5日後に地震。

    4月

    以前から時々左の坐骨神経痛が出るため、友人でもある整形外科のI先生に診察してもらう。すべり症などの器質的原因はなく、ストレスによる緊張だろうとのこと。う〜ん!!神戸大医学部6年のMさんが、個別実習で当院へ。毎日朝7時半からクリニックで漢方の講義。ちょっと疲れた。

    5月

    連休は家族としまなみ海道へドライブ。せっかくの景色のはずが、黄砂のために台無し。友人のN先生(7月にも登場)に教えてもらったサイクリストの聖地「光藤旅館」に泊まる。尾道ラーメンはあまりの行列に恐れをなしてパス。

    21日、講師を務める国際食育薬膳学会で講義@東京。震災以後始めて行く東京駅の暗さに驚く。

    25日は神戸大医学部6年生の漢方総論の講義。学生時代はいつも教室の最後方に陣取っていたが、いざ講義をする立場になってみると、後方に座っている学生ほど教壇からよく見えることがわかる。


    6月

    10日、東洋医学会学術総会出席のため札幌へ。すすきのではよさこいソーラン祭りの真っ最中。神戸大学東洋医学研究会の学生達の発表が大変良かった。

    7月

    クリニックスタッフのユニフォームを、より活動性が高く、かつ、涼しげなユニフォームに一新した。患者様から「いいですね!」とのお声をいただき嬉しかった。「先生はどんなに変わったかと思って診察室に入ったら以前と同じだった」と何人もの方に言われたけど・・・・・

    梅雨明け後の30日、友人のI先生、N先生と霊峰白山へ。今年こそはと思ったがやっぱり雨。これで5回目の挑戦なのに、 白山はなななか笑顔を見せてくれない。今年も強行軍の日帰り登山だったが、下山の途中に膝を痛めたN先生の荷物を代わりに担いで下山。白峰温泉のお湯が体に沁みた。


    8月

    夏休み恒例の健康診断。今年も芦屋のM先生のところで胃カメラだったが、なんとか合格。しかし、胸部レントゲンを撮った際に、背骨のゆがみがこれまでより強くなっているのを発見し、これはヤバい、と東京在住の筋肉デザイナー藤本陽平さんの紹介で、芦屋でパーソナルトレーニングジムを開いている山崎康晴さんを紹介されさっそく通うことになった。以後、一度も休まず毎週のジム通いが続いている。おかげで、立ち座りが楽になり、姿勢も少し良くなった感じ。筋肉がついたけど食欲も増したので体重が2kg増えた。

    9月

    3〜4日日本中医学会@東京。

    22日兵庫医大で講義。こちらは2・3年生が対象。18-19日の連休には台風が近づく中、小さなプロペラ機でゆらりゆらりと高知へ。旬のカツオをお腹いっぱい味わった。

    10月

    10月は学会シーズン。私が県部会長を務める日本東洋医学会兵庫県部会、同関西支部会などで忙しかった。また、来年、京都で開催される日本東洋医学会の準備委員会・プログラム委員会も毎月出席しなければならず、結構忙しい。

    11月

    京都「ルンガモ」でマネージャー兼ソムリエ(全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト)周田さんのチョイスによるワインを味わう。ルンガモはこれで3度目だが、CPも十分でいつ行っても満足。

    19〜20日は、中学校時代の陸上部のメンバー(200x4リレー)の2年ごとの例会@有馬温泉古泉閣。「見た目はオヤジだがハートはガキの頃のままさ!」

    12月

    3日、国際薬膳食育学会の上級コース講義@東京。沖縄や北海道から参加の方もおられ、皆さん熱心に聴いていただく。帰りに慶応病院に入院中の叔父を見舞った後、神宮外苑の銀杏並木を歩いた。

    14日、A先生をクリニックにお招きして、スタッフとBLS(救急蘇生法)の実習講義を受ける。患者さんが待合室で倒れた時、外の交差点で交通事故があった時などにスタッフが冷静適切な対応ができるようにとの目的・・だったが、小児科医でありながら救急救命法のインストラクターでもあるA先生が出したテーマは、「院内で一番高齢でもありストレスの多い院長が倒れた場合の対処法を勉強しましょう」!これで私も安心してハードワークにいそしめると一安心。夜は梅田のビルボードライブ大阪でスタイリスティックス。1970年代ソウルをこの歳になって生で聴けるとは!「Can’t give you anything」に感涙!


    17日、梅田のH楼でクリニックの忘年会。ドクターたちによる持ち込みのワインも9本きれいに空いちゃいましたね。

    振り返って、震災という大きな不幸のあった一年でしたが、なんとか健康に充実した日々を過ごすことが出来ました。今年も心身ともに健康を維持し、100%の力で診療にあたりたいと思います。


    漢方的・四季の過ごし方

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      我々は日本という四季の変化の激しい土地に住んでいます。冬には手もかじかむ日々に耐え、夏には寝苦しい熱帯夜。その一方、新緑や紅葉の季節にはえもいえぬ美しさを感じます。漢方では、「1年を通じて、季節に応じた過ごし方をする」ことが養生の基本であると説いています。たとえば、紀元前約400年頃(今から2400年前)に中国で書かれた「黄帝内(こうていだい)経(けい)」には次のようなことが書かれています。

      「春三月、此謂発陳。 天地倶生、万物以栄。 夜臥早起、広歩於庭 被髪緩形以使志生。 生而勿殺、予而勿奪、賞而勿罰。 此春気之応、養生之道也。 逆之則傷肝、夏為寒変、奉長者少。」とあります。

      漢字ばかりで難しいですが、すなわち、春の三カ月は、万物が古いものを推し開いて新しいものを出す季節である。人々は少し遅く寝て少し早く起き、庭に出てゆったりと歩き、髪を解きほぐし、体をのびやかにし、心持は活き活きと生気を充満させるとよい。ただひたすらその生長にまかせるべきで、押し殺したり剥奪してはならない。大いに心を励まし目を楽しませるべきで体を虐げてはならない。これが春の過ごし方であり、この道理に反すると夏になって寒性の病を生じてしまう。というのです。

      同じように、

      「夏の三カ月は万物が繁栄し、美しく花開き診を結ぶ季節である。人々は少し遅く寝て少し早く起きるべきである。夏の日の長さ、暑さを厭うことなく、気持を愉快にすべきで怒ってはならない。体内の陽気を外に向かって開き通じ発散させるべきである。これが、夏の過ごし方であり、道理に反すると、秋になって瘧疾(発熱性の病気)になる」

      「秋の三カ月は万物が成熟し、収穫の季節である。人々は早寝早起きするべきで、鶏と同じように夜明けとともに起き、暗くなると眠り、心を安らかに静かにして、心を外にはたらかせないで、秋の変化の激しい気候に対応するべきである。そうでないと、冬になって、下痢を伴う病になる」

      「冬の三カ月は万物の機能が潜伏し閉じてしまう季節である。この時期には、人は気持ちをかき乱してはならない。早く眠り少し遅く起きるべきであり、心を埋め伏し、しまい隠しているかのように安静にさせる。ちょうど人に話しにくい私情があるかのように、また、秘密をつかんだ ような愉快な気分で、厳寒を避け温暖に保つべきである。この道理に反すると、腎気を傷つけ、春には手足が冷えて萎える病気 になる」

      いかがでしょうか。これを読んで、「これって人の一生と同じだな」と思いませんでしたか? 実はそうなんです。春は小児期です。子供の時期に勉強や習い事などで子供を追い込んだり、過剰な躾で心の成長を押しつぶし たりすると、青年期(夏)に本来の力を発揮できなくなる。また、壮年期(秋)に心を乱すような生活を送ると健康な老後(冬) を迎えることができないというように、四季の過ごし方を知ることは、人生の四季を知ることに繋がるのです。  さて、この冬は早寝遅起きで無理せず無理せず・・・・といきましょう。


      白山登山

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        白山は、富士山・立山とともに日本3名山の一つであり、福井・石川・岐阜の三県にまたがる標高2700mの霊峰です。実は、白山登山はこれで4回目。一度目は父と、2度目3度目は友人と登ったのですが、残念なことにいずれも悪天候のため山頂の手前で引き返しており、「今回はなんとしても登頂したい!」と、昨年の夏に7年ぶり4度目のチャレンジをしました。同行者は19歳の長女。彼女は大学で陸上部に入っており、一昨年はフルマラソンを完走したりと体力には自信があるため、いざとなれば引っぱってくれるかとの期待もあり、「一緒に行って!」とお願いしました。一方私はと言うと、ゴルフではほとんどカートに乗らずに「スコアより歩くこと」をモットーにしてはいますが、山登りのトレーニングはほとんどゼロだったため、直前に登山用品店で酸素ボンベを購入してのスタートでした。

        登山開始は8月16日の朝6時半、標高1260mの別当出合を出発です。予定では昼過ぎに室堂に到着、山小屋で一泊して翌朝山頂でご来光をみて下山というスケジュールで、とにかくあせらないで行こうとペースを守って登り始めたのですが、歩きだしてすぐにポツポツと雨が降り出してきました。実は天気予報は「雨」。途中の休憩所では、下山してきた方が「上はすごい雨風だよ」と教えてくれたり、登るほどに雨が本降りになり、「これは4度目もダメかな・・・・」という予感がただよってきました。2300mくらいまで登ったところで、先ほどのおじさんの言葉通り、雨風も半端でなく強くなり、何度か「引き返そうかな」とも思ったのですが、娘にも励まされながら、なんとか、予定よりも少し早く10時半に標高2450mの室堂山荘までたどり着きました。

        この時点で、雨と汗で装備も体もびしょびしょ。もちろん山小屋にお風呂などあるはずもなく、着替えも底をついていたため、予定では明朝に登るはずだった山頂まで一気に登って、そのまま下山することを決意しました。暴風雨の中、念願の山頂に立ったのは11時過ぎ、そのあと、室堂に戻って昼食をとり、そのまま下山、登山口の白峰温泉総湯に浸かって疲れた体をほぐし、其の日のうちに西宮の自宅に帰りつきました。

        10代 30代40代そして今回55歳とそれぞれの年齢で登ってきた白山ですが、悪天候だったにもかかわらず、なぜか今回が一番楽に登れた感じがします。その原因は、ペース配分がうまくなったということもあるでしょうが、何と言っても前回よりも体重が約6Kg減っていたことだと思います。体重コントロールの有用性を改めて感じた今回の登山でした。
        結局酸素ボンベは一度も使うことなく、娘に「陸上部で使って」と手渡しました。



        漢方資源の問題

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          昨年の夏ごろ、「漢方薬が危ない」というテーマで、あるテレビ局が10分程度の特集を放送しました。患者様の中でもご覧になった方がおられたようで、「漢方薬がなくなるんじゃないか」という心配をされた方も多かったようです。

          現在、漢方薬は、その原料となる「生薬」の80%以上を中国産に頼っています。その多くは現地での栽培ですが、自生植物を採取して原料とするものもあります。漢方薬の多くに含まれる「甘(かん)草(ぞう)」はその代表的なものであり、多くは中国北西部の乾燥地域で採れるのですが、地球温暖化の影響か、急速に進む現地の砂漠化により、甘草の採取量が徐々に少なくなってきています。また、甘草に限らず他の自生生薬の減少も指摘されています。また、中国の急速な経済発展は漢方薬の栽培生産にも影響を及ぼしています。その一つは、都市部に偏った経済発展によって、農村部の働き手がどんどん都市部に流出し、生薬栽培農家の人手が足らなくなって農地が荒廃するため、生産量が低下しているという事実です。そしてもう一つは、これが大きな問題なのですが、農村部の諸物価、労働賃金の上昇により、生薬価格が急激に上昇していること、さらには、輸出量の調整により漢方薬が「レアメタル化」する危険性があることです。

          このように地球温暖化や中国の経済発展による生薬生産量・輸出量の減少があるのは事実であり、日本の各メーカーも、中国以外での生産(ラオスなど東南アジアや国内)、中国においての契約栽培の強化などの対策をおこなっており、いまのところ、生薬の供給が確保できない、ということは少なくともここ数年の間はないと言われています。

          ただ、それ以上に大きな問題があるのです。それは、日本の薬価基準の問題です。ご存知のように、健康保険を用いた日本の医療では、患者様に提供する際の薬の値段(これを薬価と言います)は、毎年厚生労働省が定める薬価基準によって厳密に決められています。一般的に「漢方薬は値段が高い」というイメージがあるかも知れませんが、それは街の漢方薬局などで原価の何倍もの価格をつけられて売られている場合のことで、実は漢方生薬の薬価は驚くほど安いのです。ちなみに、先ほどの「甘草」は1グラム1.5円、比較的高価で江戸時代には「娘を売ってでも」などと言われた「朝鮮人参」でも1グラム17円です。

          その一方で、前述したように漢方薬の生産価格は年々上昇してきています。そして、結果として、生薬の卸価格が薬価を超えるものがどんどん発生してきているのです。つまり、売値より卸値が高いということになり、これでは、事実上漢方薬の提供ができないことになってしまいます。つまり、漢方薬が危ない、というのは、「ものがない」のではなく、「厚労省の薬価が安すぎて提供できない」ということなのです。漢方を医療に取り入れた場合に、西洋薬一辺倒の医療よりも結果として医療費が抑えられるというデータもあります。現在の政府の方針によって漢方治療が荒廃すれば、結果としてかえって医療費が高騰するということを、患者さま方にも知っていただき、是非、政府にも声を届けていきたいと思っています。


          漢方の役割

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            言うまでもなく、当院は「漢方治療」を大きな柱としたクリニックです。当院の医師は全員が漢方に習熟し、漢方のすばらしさを知り、そして漢方を愛しています。

            しかし、患者様にとって本当に有益な医療を実践するためには、漢方を盲信するのではなく、西洋医学も含めた統合的な視野をもって、日々の診療にあたる必要があると考えます。そこで、種々の疾患において漢方がどのように働くのか、これから数回のシリーズで取り上げていきたいと思います。

            第1回 風邪と漢方

            のどが痛い、寒気がする、節々が痛い・・というような症状がでると、誰もが「あれ、風邪ひいたかな」と思います。でも、最初の対応は人によってずいぶん違うようです。

            私がこれまで実際に聞いた例

            • 風邪なんて肉食って酒飲んだら治るぞ(研修医時代の先輩ドクター)
            • スタミナドリンク飲むと治るんですよ(以前勤めていた病院の事務長)
            • すぐに薬局に走って風邪薬買います(患者さん)
            • 風邪なんて水風呂入れば治る(某漢方医)
            • 風邪ひくのはたるんでるからだ!(某教授)
            • 私は生まれてこのかた風邪ひいたことありません(患者さん)
            • 風邪を引いたときには玉子酒に限るのう(長谷川平蔵 by 池波正太郎)

            どうも、医者のほうが荒っぽいですね。
            一般にウィルス性の風邪で、「寒気がする、体の節々が痛い、首・肩がこって汗がでない」というような風邪の場合は、まず、体をあたためて体温をある程度上げることで、体がウィルスに対抗する環境を作ってやることが大事です。そのための漢方薬としては、葛根湯(かっこんとう)・桂枝湯(けいしとう)・麻黄湯(まおうとう)・麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)・桂麻各半湯(けいまかくはんとう)などがあります。鬼平さんの玉子酒も、体をあたためると言う点ではよく似た作用かも知れませんし、卵に含まれる卵白リゾチームには抗炎症効果や免疫増強効果のあることが知られています。

            ここにあげた漢方薬は、いずれも体温のセットポイントを上げる作用があり、お薬を飲んでも、体温がセットポイントに達するまでは「寒気」が続きます。そして、ウィルスを殺すのに充分な体温になってウィルスをやっつけることができたら、そのあとは毛穴が開いてうっすらと汗をかき、体温が下がります。すでにこのときには節々の痛みなども取れているはずです。

            ウィルス性の風邪の場合、これらの漢方薬は一服か二服をのんで症状がとれればそれで役目はおしまい。もし、そのあとに咳や痰が残るようなら次の段階に移る必要があり、竹?温胆湯(ちくじょうんたんとう)や辛夷(しんい)清肺湯(せいはいとう)、小柴胡湯(しょうさいことう)などの処方の出番となります。

            また、同じウィルス性の風邪でも、最初から、のど痛、頭痛、発汗、熱感があり、悪寒を感じない場合は、葛根湯などの「あたためる」薬では上手くいかないことが多く、駆(く)風解毒湯(ふうげどくとう)・銀翹散(ぎんぎょうさん)・荊防排(けいぼうはい)毒散(どくさん)などを用います。残念ながらこれらの処方は、健康保険で使えるエキス剤にはないため、煎じ薬かOTC(薬局で買っていただく薬)での使用になりますが、とてもシャープに効くケースもあり、私は重宝しています。患者様のなかでも、駆風解毒湯(生薬を煎じてガラガラっとうがいをしてから飲み込む薬です)のファンの方も随分おられます。家庭で煎じるのが面倒くさくて・・・と言う場合は、最近、K社から「ガラゴック」という名前で駆風解毒湯のドリンク剤が出ており、これも試す価値があると思います。

            漢方では、悪寒のある風邪を「傷寒(しょうかん)」、悪寒を感じない風邪を「温病(うんびょう)」として区別しており、「どんな風邪にでも抗生物質と解熱剤とPL顆粒!」というような現代の医師よりもはるかに高度な観察力を持っていたことがわかりますね。


            お酒のはなし 〜院長より〜

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              お酒は人生をより豊かにしてくれます。おいしいお酒は食事の味をひきたてますし、女性との会話もお酒がないとどうもおもしろくない。仕事で疲れたあとONとOFFの切り替えにお酒は絶好のアイテムになります。
              私も、量は飲めませんが、おいしいビールやワイン、日本酒、焼酎と、そのときの料理や気分によっていろいろと楽しみます。


              以前、鹿児島に定期的に講演に行っていたときには、空港からまず地元の酒屋さんに直行して秘蔵の芋焼酎を買い求めて宅急便で自宅へ送り、それから講演会場に駆けつけたものです。私の郷里の福井県にもおいしい日本酒が多く、「黒龍」や「吉兵衛」は大のお勧めです。ワインは「日本酒の銘柄も覚えられないのに、フランス語の名前なんか覚えられるかい!」というスタンスなので薀蓄を語ることはようしませんが、おいしいワインを出してくれるレストランはそれだけで評価があがります。九州の博多に「ケルン」というレアなモルトウイスキー専門の店があり、以前、当院のNドクターにつれられていったところ、「こんな世界があったんかいな」という感じで感動したものです。(お高い値段にも感動しましたが・・・)

              また、実際にお酒を飲まなくても、たとえば、池波正太郎の「鬼平」シリーズや「仕掛け人梅安」などは、読むとそれだけで「うめぇ酒と肴」の世界にはいりこんでしまうこともできます。
              最後にちょっとだけかたいことを言いますが、漢方では、「酒、その性は温、その質は寒」といい、お酒は飲んだ直後は体を温めますが、アルコールがさめてしまうとただの水で体を冷やしてしまうとしています。特に、冬場に飲酒をしたあとうつらうつらしたりして風邪をひいたり、冷え症の原因がお酒だったりすることがあります。

              お酒にのまれることなく、彩り豊かな人生を味わいたいものですね。



              【メディカルトピック】メタボリックシンドローム

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                最近、メタボリックシンドロームという言葉をよく耳にします。「動脈硬化」になりやすいヒト、というと、以前は、「コレステロールや中性脂肪値が高い」ことや「糖尿病」「高血圧症」などが原因と考えられていましたが、最近は、これらに加えて、「内臓脂肪」の蓄積が重要な役割をはたしていることが注目されてきました。
                内臓に脂肪がたまってくると、アディポネクチンという、血管の老化を防ぐ物質が少なくなり、動脈硬化が進み、脳梗塞などの病気につながるというのです。
                そこで、内臓脂肪の蓄積すなわち上半身の肥満と、糖尿病、高血圧症、高脂血症の4つの症状が揃ったケースを「死の四重奏- Deadly Quartet-」などという言葉で表現するようになりましたが、あまり言葉の響きが良くない、ということで、最近は、「内臓脂肪症候群」とか、「メタボリックシンドローム」という言葉が使われるようになってきました。
                特に、日本では、動脈硬化学会や糖尿病学会、高血圧学会など8つの学会が合同で、メタボリックシンドロームの定義を次のように定めました。


                簡単に表すと、

                A) ウエスト周囲径が、男性85cm以上女性90cm以上かつ、

                a) 中性脂肪値が150mg/dl以上かつ/またはHDLコレステロール40mg/dl以下
                b) 収縮期血圧が130mmHg以上かつ/または拡張器血圧85mmHg以上
                c) 空腹時高血糖が110mg/dl以上
                のうち2項目以上あること

                となっています。

                これに合致する場合は、まず、食事・運動などの生活習慣を見直し、体重を1年で5-10%減らす事、そして、必要な場合は、適切なお薬で治療を受ける事が必要とされています。

                実は私も・・・

                実は私西本も、学生時代(たしか)69cmだったウエストが74・・79・・と、いつのまにか80cmを超えていました(はずかしい)。検査でも軽度の脂肪肝といわれ、これはまずい、ということで、2年前に、炭水化物を控えることをメインにした食事のコントロールと、運動(週1回は約3時間の山歩きをする)をおこない、その結果、体重は7Kg減り、ウエストも約5-7cm縮めることができました。
                時々、患者さまに、「まだ、リバウンドしてませんね」などと冷やかされますが、いまのところ、なんとか、ベルトの穴も元に戻ることなく経過しています。(この夏のビールで、ちょっとまずく・・・・なっていますが)

                やればできる

                患者様に減量の必要性をお話しすると、10人中9人の方が、「そんなに食べていないのですが」「水飲んでも太る」とおっしゃいます。でも・・・もう一度ご自分のライフスタイルを見直してください。どこかに、原因があるはずです。

                漢方薬では

                漢方薬のなかには、代謝を改善する作用があり、肥満症の方に使われる処方がいくつかあります。特に、防風通聖散(ボウフウツウショウサン)という処方は、昔から「臓毒症体質」・・今で言うメタボリック症候群と同じような体質と考えます・・の体質改善剤として用いられる処方で、実際に西洋医学的にもその効果が証明されています。また、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)という処方も、いわゆる「水肥り体質」の処方として有名です。
                もちろん、「ライフスタイルの改善が先」であることは、言うまでもありませんが。


                院長のつぶやき 第一回

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                  私事ですが、私もこの4月でとうとう50歳になりました。

                  よく、患者様からは、「先生はどういう健康法をしているんですか」と聞かれます。
                  実は、これといって積極的なものはないのですが、思いつくままにあげてみると、

                  1. インスタントラーメンはこの20年で数回しか食べたことがない。
                  2. コンビニ弁当は、おにぎり以外は食べない。といった食事に関することや、
                  3. 明日できることは今日しない
                  4. 仕事を理由に遊びの誘いを断らない
                  5. ヒトができることは自分はしない

                  というふうなモットー(?)くらいしかないのですが・・・
                  ひとつだけ、時々診察室で患者様にもご紹介している体操法があります。

                  これは、「野口整体」の「活元運動」にヒントを得たものですが、とにかく、かたちは自由に、体が動きたい方向に体を自由に動かすというものです。
                  自分の気持ちよい方向に気持ちよいだけ動かす。時には阿波踊りの形になったり、ムンクの「叫び」のポーズになったり、動物のポーズになったりと

                  変幻自在にからだの声を聞きながら動かしていくのです。
                  寝る前などにしばらくこの運動をすると汗びっしょりになることもありますが、気持ちもからだもすっきりしてすうっと眠りにはいっていくことができます。ぜひ、一度試してみてください。ただし、ヒトがみていない場所でのほうがよいかも・・・・・


                  準備号に寄せて

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                    漢方待合室があたらしいかたちで発刊されることになりました。 今回は、当院のスタッフが自主的に新聞委員会を作り、 自分たちで新聞を作っていこうと決めたもので、 スタッフ全員が患者様に向かって何かを発信していこう! という気持ちがこめられています。この新聞が、私どもスタッフと患者様との 交流の場になっていくことを期待しています。

                    こんな内容です
                    今後、「漢方待合室」では以下のような内容を載せていきます。

                    • 院長からのひとこと
                    • その他の先生からのひとこと
                    • みなさまからの「声」や「質問」
                    • スタッフの紹介
                    • 家庭でできる簡単な健康法
                    • みなさまが飲んでいる薬・生薬
                    • 話題になっている医療問題
                    • 身近な病気
                    • クリニックからのお知らせ

                    などなど

                    ※近々アンケートBOXを設置します。みなさまの「声」「質問」、その他リクエストがありましたらお聞かせください


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